「セミナーの司会をすることになったけど、どんなことを話せばいいかわからない」
「初めての司会だけど、できることなら失敗したくない・・・」
そんな疑問にお答えします。
というのも、本日私も仕事で人生初のセミナー司会に挑戦してきました。
一応、元演劇部なので人前で喋ること自体は慣れていますが、フォーマルな場は初めて・・・
この記事では、セミナー司会に初挑戦!という方に向けて、以下のことをまとめています。
この記事の内容
- 【コピペOK】セミナー司会の台本・例文
- 司会を実際にやってわかった3つのポイント
- セミナーで失敗しないために必要なたった1つのこと
せっかくの機会ですから、失敗するよりも成功させたいですよね?
ぜひともこの記事を読んで、入念な準備を行い、セミナーを成功させていただければと思います。
目次
実際のセミナー司会で使った例文・台本

開会の挨拶
セミナー開会の挨拶ー例文
それではお時間になりましたので始めたいと思います。
皆様おはようございます。
本日は、「セミナーのタイトル」にお越しいただき、ありがとうございます。
司会を務めます、「会社名」の「苗字」と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
まずはじめに、本日の流れについて簡単にご説明いたします。
本セミナーは2部構成となっております。
「セミナーの簡単な説明」
質問に関しては、セミナー後半に質疑応答の時間を設けておりますので、そちらで対応させていただきます。
申込み時にいただいた質問もその際に回答いたします。
ではお手元に資料はございますでしょうか?
ない方は教えていただけますか?
はい、大丈夫そうですね。
それでは、セミナー本編に移らせていただきます。
「講師の会社名」「講師の苗字」様より
「セミナー題名」をお話いただきます。
「苗字」さん、よろしくお願いいたします。
開会の挨拶は、一番初めに話すということもあり、非常に緊張します。
少人数(10名程度)での開催だったので、出席者との距離も近く、表情がよく見えるため、視線が痛い・・・
(そんな目では見てないとは思うんですが・・・)
緊張すると、以下のような行動をとりがちです。
- 早口になる
- 台本を読もうと、下を向く
- 目線が泳ぐ
対処法としては、以下のようになります。
- 早口 → 句点、1文ごとに一拍置く
- 台本を読む → 台本を読んでいいので、台本を堂々と目線の高さに持ってくる
- 目線が泳ぐ → 出席者と目を合わせる、もしくは目印を決める
これを決めておくだけで、緊張しても慌てずに済みます。
質疑応答
質疑応答を始めるときの例文
本編は以上となります。
続きまして、質疑応答に移ります。
まず事前にいただいた質問から回答いたします。
「質問に回答」
それでは、本日のセミナーに関して、他に何か質問のある方は挙手をお願いいたします。
質疑応答に関しては、司会が話すことは少ない・・・と思っていましたが、大誤算でした。
なぜなら、質問が出ないからです。
しん・・・となる状況を上手く回避する方法を考えておく必要はあります。
反省を兼ねて対応策を挙げると以下の3つかな、と思います。
質疑応答の沈黙を回避する3つの方法
- 司会者が先陣を切って質問する
- 事前に講師と打ち合わせしておく
- 想定問答集を準備しておく
それぞれ解説していきます。
司会者が先陣を切って質問する
上手く場をつなぎ、進行するのが司会者の役割なので、質問がでなければ、自ら質問を出していいと思います。
特に高度であったり、上手い質問でなくても大丈夫です。
むしろ、「あ、そんなこと聞いていいの?」みたいな質問の方が、他の人が続きやすいので気になることがあれば、司会者自ら質問していきましょう。
事前に講師と打ち合わせる
「もし、質問がなければどうするか」、事前に講師と打ち合わせができているといいでしょう。
なぜなら、経験がある講師であれば「他のセミナーではよくこんなことが聞かれるんですけど・・・」と講師主導で質疑応答を進めることが可能だからです。
実際、今日も講師の方にそのように進めていただいたおかげで、その後にいくつか質問をでるようになりました。
出席者の「聞きたいけど聞けない・・・」みたいな空気を壊すためにも、事前に打ち合わせて、「もし質問がなかったら、これを話してください」を決めておくと、状況を変えられる一打になる可能性があります。
想定問答集を作っておく
上記と同じようなものですが、想定問答集を作っておくとよかったです。
なぜなら、その問答集の中からピックアップして、司会者があえて質問したり、「よくある質問」として先出ししたりと臨機応変に対応できるからです。
実際、大きなセミナーでも想定問答集は準備されているようなので、セミナーの規模に関わらず、用意をしておくといいでしょう。
閉会の挨拶
閉会の挨拶ー例文
では、最後に○個お知らせがございます。
1つ目が、次回のセミナーに関してです。
次回は○月○日、同じくこちらの会場にて、○○セミナーを開催いたします。
「簡単なセミナーの概要」
ご興味があれば、ぜひご参加ください。
2つ目は、アンケートのお願いです。
お手持ちの資料の中に、アンケート用紙がございます。
今後のセミナーの参考にさせていただきたいので、お手数ではございますが、本日のご意見ご感想をご記入くださいますよう、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
アンケートは出口にて回収しております。
お帰りの際、受付にお渡しくださいませ。
それでは、本日のセミナーは以上となります。
お忙しい中、お越しいただきましてありがとうございます。
閉会の挨拶は、セミナーの空気に慣れてきて、「もうすぐ終わる!」という気持ちもあり、気が抜けがちです。
最後までしっかり終わらせましょう。
閉会時で重要なのは、アンケートのお願いではないでしょうか?
単純に参考となる意見が集まるだけでなく、アンケートの内容によっては商談につなげることもできます。
アンケートは中々書いてもらえないものなので、ここは図々しいくらいにはっきりとして欲しいことを伝えたほうがいいでしょう。
イメージはテレビショッピング。
「今すぐ、こちらの番号からお電話をおかけください」みたいに言ってますよね。
相手がやるべきこと、やってほしいことを素直に伝えたほうが、結果的に伝わって行動してくれる可能性が高まります。
失礼のない範囲で、しっかりとこちらの意図をわかりやすく伝えましょう。
やってみてわかったセミナー司会3つのポイント

セミナーの司会を実際にやってみてわかった、「どうすれば良い司会ができるのか」が3つお伝えします。
- 出席者と目を合わせたほうがいい
- 「遠く」と「近く」を使い分ける
- 事前の打ち合わせは入念に
それぞれ解説していきます。
出席者と目を合わせたほうがいい
いきなりハードルが高く感じますかもしれませんが、出席者と目を合わせるのは非常に効果的だと感じました。
なぜなら、相手に「私はあなたを認識していますよ」と伝えることができるからです。
セミナーはどうしても「話をする側」と「話を聞く側」に分かれてしまい、自分ごと化が難しい場合があります。
自分ごと化ができていないと、話を聞く側の集中もイマイチで良くない空気ができあがります。
しかし、目線をあわせると、相手の表情がぐっと変わり、集中力が高まった瞬間が見えました。
場の空気づくりも司会者の仕事ですから、特に開会の挨拶時は目線を合わせると、その後の講師もだいぶやりやすくなるはずです。
「遠く」と「近く」を使い分ける
目線をどこに置くか、という話です。
目線はなるべく「遠く」と「近く」を切り替えたほうがいいでしょう。
先の目線を合わせるともつながりますが、
- 遠く → 全体を見る
- 近く → 個人を見る
という感じです。
こうすることで、相手に「いつ自分が見られるかわからない」という緊張感を生むことができます。
セミナーに集中してもらうために、自分の視線・目線を上手くコントロールしましょう。
事前の打ち合わせは入念に
当たり前といえば当たり前かもしれませんが、事前の打ち合わせは入念にしたほうがいいです。
特に講師と司会者の入れ替わりやタイミング、移動方法、立ち位置はしっかりリハーサルが必要でした。
下手をすると、入れ替わりのタイミングで失敗し、お見合い状態になる可能性もあります。
慌てた空気は、出席者にも伝わり、緊張感や集中力を削ぐ原因となります。
セミナーの司会を失敗しない唯一の方法は練習

初めは誰でも初心者なので、完璧にすることが難しいでしょう。
しかし、できることなら失敗はしたくないですよね。
慣れていなくて準備が不足し失敗したことは、次回改善すればいいだけです。
しかし、以下のようなことは練習不足ではありません。
- 原稿を準備していない
- 原稿を読み合わせていない
- リハーサルをしていない
これらは準備不足です。練習不足ではありません。
今できる最高の準備をして臨めば、次回はよりよいセミナーの司会ができます。
なので、今できる練習や準備をしっかり行いましょう。